活動レポート
2020年3月

2020.3.13

予算特別委員会(消防上下水道関係)質問の報告

 3月13日、予算特別委員会(消防上下水道関係)が開催されましたので、出席いたしました。
 この度の予算特別委員会の消防上下水道関係において、会派を代表して質問いたしました。
 今回取り上げました質問項目は、以下のとおりです。

「下水道の広報について」

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1. 下水道の広報について(1)

 公明党の並川です、会派を代表して発言通告に従って質問させていただきます。下水道の広報活動についてお聞きします。
 まず下水道の役割ですが、1つめに生活環境の保全として、トイレの水洗化や家庭・事業所などの排水の処理があります。これによって、私が子供のころよく見かけたハエ等は、街中では最近はあまり見ないですし、街の中の川や側溝がずいぶんきれいになったなあと感じます。衛生状況も良くなるので、非常に重要な機能です。
 2つめの役割に、雨水の浸水を防ぐことがあります。ひとたび浸水が発生すると生活環境が破壊されるため、これも非常に重要な機能です。25mプール40杯分くらい貯めることができる、マツダスタジアムの地下にある大州雨水貯留池も、有名な浸水防止のための施設です。
 3つめの役割に、これらの水を処理して、川や海に戻すことで、海や川の水質を保全することがあります。子どものころ良く聞いた赤潮プランクトン発生も最近はあまり聞かなくなりました。 さて、下水道は施設が主に地下にあるために、市民の皆様に重要なインフラの一つとして認識されづらいのではないかと思っております。かくいう私も、2か月に1回の請求書が来るときに、下水道料金って高いなあという感じでしか認識していませんでした。
 本市は下水道について普及啓発する広報活動をいろいろと手がけております。来年度の予算説明資料の27ページにも主要施策として記載されていたので、先ごろ新しくなった本市のホームページで下水道の広報活動の紹介のページを見ると、パッと目に入ったのが「下水道サポーター制度」でした。サポーターというのであれば、下水道の応援団かなと思ったのですが、何かそうではないようでした。
 そこでお伺いします。

質問:

(1)「下水道サポーター制度」は、どのような目的で始めた事業ですか、また、その制度の内容はどのようなもので、いつから行っているのでしょうか、お答えください。

答弁:

 ◎下水道は「良好な水環境を創出する」という大きな役割を担っていますが、その実現には市民一人一人が水環境を守るという意識を持つとともに、下水道のことを正しく理解し、正しく使用することが重要となります。
 ◎このため、平成15年度に、下水道の使用者である市民が下水道を知り、下水道事業に対して意見、提案するなど、下水道を支えるための活動をしていただく「下水道サポーター」制度を創設しました。
 ◎本市に在住又は通勤・通学する18歳以上の方を対象に、下水道サポーターとなっていただくための養成講座を開催し、下水道が果たしている役割、下水汚泥から燃料を造る下水汚泥燃料化など循環型社会の形成に向けた取組、災害対策などについての講義や水資源再生センターの見学などを行っています。
 ◎また、平成18年度には、下水道サポーター養成講座の修了者で組織する、「広島市下水道サポーター協議会」を設立し、毎年9月10日の下水道の日前後に西部水資源再生センターにおいて施設見学や下水道の仕組みと役割に関するパネル展示等を行う「下水道ふれあいフェア」や職員が小学校などに出向いて下水道のしくみや正しい使用方法等について説明する「下水道出前講座」など、下水道の広報・啓発への支援をしていただいています。

質問:

(2)下水道サポーター養成講座の、開催の時期、開催の日数、1年の平均受講者、受講者の今までの累計、そして下水道サポーターへの現在の登録者数はどうなっているのでしょうか、お答えください。

答弁:

 ◎下水道サポーター養成講座は、毎年2月頃に4回にわたって開催し、受講された方には修了証を交付しています。
 ◎令和2年2月末現在で合計294名の方が受講されており、1年あたりでは約17名となっています。また、養成講座修了者のうち本市の取組みへの参画を希望された63名の方が、下水道サポーター協議会に登録されています。を行う「下水道ふれあいフェア」や職員が小学校などに出向いて下水道のしくみや正しい使用方法等について説明する「下水道出前講座」など、下水道の広報・啓発への支援をしていただいています。

質問:

(3)「打ち水大作戦」はどのような目的で始めたものなのでしょうか、また、その内容はどうなっており、いつから行っているものでしょうか、お答えください。

答弁:

 ◎広島市では、地面に「打ち水」を行い気化熱による地表温度の低下を実体験することで、雨水の有効利用をPRするとともに、地球温暖化防止に対する意識啓発を図ることを目的として、平成18年度から平成28年度まで、本市の主催により「打ち水大作戦ひろしま」を開催していました。
 ◎平成29年度からは「打ち水大作戦」の活動の輪を広げるため、行政主体から、積極的な取り組みの意向をお持ちの地域団体やボランティア団体ヘ活動主体を移し、本市はバケツ、ひしゃく、効果を測定するための温度計などの無料貸し出しやマツダスタジアム地下に整備した大洲雨水貯留池処理水の提供を行っています。

質問:

(4)打ち水大作戦ですが、開催の時期、開催の回数、1年の平均参加者数、参加者の累計数はどうなっていますか、お答えください。

答弁:

 ◎「打ち水大作戦」は、7月から8月の間に開催しています。地域団体等に活動主体が移行した平成29年度は1件(基町クレドビル1階広場7月21日開催)で約300名の参加、平成30年度は1件(旧市民球場跡地8月11日開催)で約20名の参加でした。この2か年では合計約320名、1年あたり約160名の参加となっています。なお、令和元年度については、大雨により中止となったため、開催はありませんでした。

質問:

(5)「打ち水大作戦」を実施したい、やってみたいと思ったときは、どこに、どのような形で申し込みをおこなえばよろしいのでしょうか、お答えください。

答弁:

 ◎打ち水用具の貸出にあたっては、開催前に申請書を下水道局に提出していただくこととしております。特に夏祭りでの実施など、利用が重なる8月は早めに申し込みいただくこととしていますが、多くの方が参加される場合、申請書に行事内容のわかる企画書などの書類を添付していただいています。

質問:

(6)下水道サポーター制度や打ち水大作戦など、私はほとんど知りませんでした。しかし、下水道サポーター協議会による広報活動支援は、平成25年度の国土交通大臣賞<循環のみち下水道賞>を受賞しており、評価が高い事業だと思いますし、「打ち水大作戦」も全国規模で展開されているようです。しかし、参加人数が少ないのではないかと思うのです。「知る人ぞ知る」の広報活動ではもったいないと思います。
 そこで、これらの事業については、もっと広報を広く行うべきではないか、さらに、参加しやすくするために、必要な書類も簡素化した方が良いと思いますが、どのように思われますか、お答えください。

答弁:

 ◎現在、広島市ホームページで市民の方々にお知らせしていますが、こうした市民の方々の自主的な取組が広がるよう、市の広報紙である「市民と市政」や広報番組などを積極的に活用して、一層のPRに努めていきたいと考えております。
 ◎また、打ち水用具貸出の際の申請書類についても、より簡素化できないか検討したいと考えております。
 ◎なお、下水道局では、「下水道サポーター制度」「打ち水大作戦」のほかにも、「下水道出前講座」「下水道ふれあいフェア」などを開催しています。  また、良好な都市景観の形成や下水道PR活動の一環として、多くの人が集まる観光地などに「デザインマンホール」を設置しています。今年度は新たに西国街道のデザインマンホールを製作し設置しました。さらに、デザインマンホールのデザインを利用して、全国で「マンホールカード」を作成していますが、本市のマンホールカードは、カープ坊やのデザインを使用しておりファンの間ではレアカードとして人気が高く、本市下水道のPRに大きく貢献しています。  平成28年度には、当時広島東洋カープに在籍していた下水流選手とのコラボレーションにより「下水道PRポスター」を作成し、大変好評をいただいております。
 ◎このように、本市では様々な普及啓発活動を行っており、これらの取組については、広島市ホームページなどで、情報発信に努めているところですが、今後はSNSなど様々な情報発信ツールを活用して、より多くの市民の方に知っていただくとともに、下水道に対する理解を深めていただけるよう、積極的に取り組んでいきたいと考えております。

 広島市のホームページもリニューアルされた中、下水道の広報活動だけが目立つと他の部局から嫉妬されるのかもしれませんが、それぞれが、しっかりアピールし競争することも重要だと思います。広報の充実では本市から市民の方に送付する資料にチラシを同封したりすることなども有効ですし、「打ち水大作戦」は、全国のNPOの打ち水大作戦本部のホームページに他の政令市が協賛してリンクを貼ったりしてアピールしていたりしますので、できれば、本市もリンクを貼ることも有効だと思います。 さらに、本市では参加後の終了報告が必要ですが、これも、スマホなどで、写真を添付した簡単な報告にすることで参加しやすくなりますし、事業の広報に使える資料も簡単に集まる副次的効果も見込めます。ぜひ検討するよう要望して私の質問を終わります。ありがとうございました。

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